看護師のやりがい

看護師のやりがい

患者さんが納得いくまで時間をかけられること、それが看護師のやりがいを感じ、楽しいなと思える時です。

新人看護師として働き始めた時は病棟勤務でした。循環器内科でカテ出し、検査出しもあり、レスピやBipap、IABP装着しているといった重症患者さんもいて、ケアと処置、記録で1日はあっという間に過ぎていきました。病棟看護師はどの病棟も本当に忙しく、担当患者さん一人一人とゆっくり接する時間は少ないです。経験豊富な看護師さんは時間を上手に使ってケアや処置をしながら上手くコミュニケーションをとるのですが、まだ経験年数の浅かった私は、覚えることも多く、一つ一つの業務をミスなくこなすことに必死で、患者さん自身を見つめる余裕があまり無かったように思います。病気だけに着目しがちで、家族背景や患者さんの背景に目を向ける余裕はありませんでした。

子供が生まれ、外来勤務になったら、大学病院務めだった私はさらに患者さんとの関わりが希薄になったように感じました。一人一人の疾患を把握するので精一杯。診察補助や患者指導等の業務をこなすことに精一杯で、看護というものは十分でなかったと思います。

看護師は皆誰しも、患者さんの話をもっと聞いてあげたい、患者さんの不安なこととしっかり向き合ってあげたいと思っているはずです。雑談からもたくさんの情報を得ることができますが、入院時のアナムネ聴取は一番時間を割いて患者さんのことを知る機会です。
アナムネ聴取は、実際丁寧に聞いていくと、1時間ほどかかってしまうこともあります。しかし、病棟業務に追われるとアナムネ聴取も抜け抜けで、紹介状やカルテ記載で分かったつもりになり、実際のアナムネ聴取はおざなり、なんてこともあります。パス患者ならなおさらです。

そんなとき、通勤距離の近い職場へ転職した際、PFMという部署に出会いました。私が担当したのは入院前のアナムネ聴取です。色んな科のいろんな年代の患者さんのお話を毎日ひたすら聞きました。
驚いたことに、患者さんは、看護師に聞きたいことや聞いてもらいたいことが実はたくさんあるのです。くだらないかな、疾患とは関係ないかな、と思われることでもよくよく話を聞いていくと病気や治療と繋がっていくこともあります。また、患者さんが気付いたことは本当に貴重で、よくよく調べ直すと、気付きが新たな発見を生むことにもなります。

入院前の入院説明、アナムネ聴取時に患者パスの説明もします。パス説明をした時に、「あれ?先生は1週間くらいで退院って言ってたな。」と患者さんからご指摘がありました。あれ?と思い新たに赴任してきた医師に確認すると、「同じ治療でも自分は術後この病院の今までのやり方とは違う方針で対応をしていく。パスを変えていかないといけないと思っている。」との御返事。目からウロコでした。
患者さんの気付きが結果的にクリニカルパスの修正につながったのです。

ひとつひとつの言葉や疑問点、不安点を丁寧に拾うことで、看護はもっともっと楽しくなるんだなと気づきました。

それになにより看護師は給料がいい(笑)。
訪問入浴バイトなんかもできますしね。