認知症の患者さん

認知症の患者さん

整形外科病棟では認知症の患者さんが多くいらっしゃいました。
軽い物忘れ程度の方からコミュニケーションをまともにとるのも難しい方までいらっしゃいました。
中には昔から食べ物の好き嫌いが激しく、認知症を患ったことで好き嫌いが激しくなってまともに病院食を食べていただけない患者様もいました。

そんな患者さんには他のものと混ぜたりしてどうにか食事を口に運んで食べてもらうように工夫して食事介助を行うのですが、どうしても食べてもらえない場合もあります。人によっては口に運んでもペッと吐き出してしまう患者さんもいらっしゃいます。

担当医と話し合ってゼリー食や持ち込みのフルーツなどの許可を得て食事の時間に看護師が食事介助でそれらのものを食べてもらえるよう介助をおこなったりもしていました。

このような患者さんは大抵の場合、好きなものになると喜んで口を開けてくださり、笑顔で食べてくださるので今までとのギャップに癒され、その人の食事介助に入るのが楽しくなります。誤嚥のリスクも考えながらゆっくりと介助していると、「はやく」とせかしてくる姿をみるとかわいいと思ってしまうこともありました。そんな
姿を家族の方にも見てもらえると「おばあちゃんがちゃんとご飯食べてる!よかった~」と喜んでくださるので、患者さんと家族さんの両方によい看護ができたなと感じることができ、楽しくなってきます。

また、自分がうれしいと感じた体験をした患者さんはそこだけはしっかりと覚えていてくださるときがあり、「あなたのおかげでごはんがおいしい」なんて言われたこともありました。自分の行った看護がちゃんとその人のためになり、そのことを患者さんが覚えていてくださることはとてもうれしいことであり、その人のためにできることをもっと創意工夫して看護として提供したいという気持ちにもなるため看護をするのがとても楽しくなります。
自分が看護師として、その人がより元の生活に戻るためにはどんな介入が必要なのかを個別に考え、担当医やリハビリ科のスタッフとも相談しながら、その人にとって今一番良いと思う方法を実践して患者さんのためになにかできたのだと実感できる

喜びとやりがいを感じることができるのが看護師としての一番の楽しみかと思います。それらの体験を通じて担当していた患者さんの退院していく姿を見ることができると担当看護師として介入させてもらえて本当に良かったと感じられます。